2008 Fiscal Year Annual Research Report
ベトナムの実験農場における高病原性鳥インフルエンザウイルス浸淫状況調査
Project/Area Number |
20405043
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
山城 哲 Nagasaki University, 熱帯医学研究所, 教授 (00244335)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大槻 公一 京都産業大学, 先端科学技術研究所, 教授 (00032293)
伊藤 壽啓 鳥取大学, 農学部, 教授 (00176348)
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Keywords | ウイルス / 感染症 / 微生物 / 獣医学 / 鳥インフルエンザ / 家禽 |
Research Abstract |
ベトナム獣医師会(VVA)、ベトナム国立衛生疫学研究所(NIHE)の協力を得、北部ベトナムハノイ近郊にあるタンオアイ地区リンチャウ村にある家畜肥育農家のうち野鳥の飛来に有利となる水源(河川、湖沼)に近接し、かつ家禽とブタとを近接飼育する農家10戸からインフルエンザが流行する冬季および春先(本年度2月、および3月)にかけて連続して家禽およびブタからサンプリングを行った。ブタは調査期間中同じ個体からサンプリングを行い、家禽は同様に同じ家禽群(herds)からサンプリングを行った。合計20頭のブタより鼻腔ぬぐい液および血清各々約80検体採取した。家禽合計約1,000個体より咽頭ぬぐい液および総排泄腔ぬぐい液各々約1,000検体を採取した。調査の期間家禽およびブタに大きな損耗は見られなかった。それぞれのぬぐい液をリアルタイムPCR法(タックマン法)を用いて検討したところ調査期間中肥育された家禽およびブタにおいてはH5N1ウイルス感染を確認できなかった。また同検体をRT-PCR法にて検討したところ家禽(アヒル)においてはほぼ前例が何れかのInfluenza Aウイルスの感染が示唆された。一方ブタは肥育開始時(2月)では全例がInfluenza A陰性であったものが、3月においてはそのうち約25%が陽性となった。以上の結果は途中経過であり現在も検討を進めている。また陽性となったInfluenza Aの亜型の検討も進めている。
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