2010 Fiscal Year Annual Research Report
高齢女性の動脈硬化性疾患予防と健康長寿を目指すアジア老年医学研究
Project/Area Number |
20406004
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
林 登志雄 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (80303634)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅垣 宏行 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (40345898)
鈴木 芳克 名古屋市立大学, 医学部附属病院, 准教授 (30254288)
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Keywords | 一酸化窒素 / 動脈硬化症 / 閉経後女性 / エストロゲン / メタボリック症候群 / 遺伝子変異 / 血管内皮細胞 |
Research Abstract |
従前の基盤B海外学術調査(04-06年)を発展させ東アジア3ヶ国(日本、韓国、中国)の高齢女性の生活習慣病(含メタボリック症候群)、動脈硬化性疾患(虚血性心疾患,脳血管障害),認知症等、検査成績、治療状況、食生活、病識、遺伝子変異をフィールド調査し、健康長寿を目指すコホート研究である。ジェンダーに基づく調査拠点の各国への基盤整備も目標とする。今年度は、韓国動脈硬化学会に招聘講演を依頼され訪韓し、一昨年度共同研究協定を結んだ、韓国Samusung大学産婦人科Byoon主任教授とGachon大学循環器内科Koh教授らに調査成績を報告して頂き今後の方針を検討した。中国四川医科大学老年病科Dong主任教授、(代理Ding准教授)に来日頂く予定であったが秋以降の日中関係にて見送り、e-mail等を含む書簡,電話連絡にて共同研究を進めた。調査項目(1)肥満度,血圧,血液脂質値,血糖値、HbA1C,肝腎機能,血圧等の基礎脂標値,各種ホルモン血中濃度(2)合併症,家族歴、(3)basic及びinstrumental ADL等の高齢者総合機能評価、(4)HRTへの期待項目に加え、(5)メタボリック症候群発症率(診断基準は各国別とWHO,日本の3法併用)、(6)患者意識,(7)食事,運動量,(8)医療費、(9)living will(終末期を含む医療希望)を調査している。中国約500名、韓国約300名の昨年来の継続調査結果がでた。興味ある結果として本邦と韓国の遺伝子変異(SNP)分布は血管機能、凝固系にて極めて相同していたが、韓国女性は半数以上がホルモン補充療法施行中で、NO、エストロゲン受容体、プロトロンビン因子活性も加え心不全マーカーのBNP値にもSNPの影響が従前の欧米の報告と異なり顕在化していた。今年度は中国にても遺伝子解析が進み骨粗鬆症等,病態との関連が示唆され、その遺伝子変異型には本邦,韓国とはわずかな相違を認めた。三カ国での後期高齢者での検討も順調に進み、高齢者臨床への応用が期待される。
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Research Products
(24 results)