2010 Fiscal Year Annual Research Report
UWBタイム・ホッピング系列の組合せ論的構成に関する研究
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20500003
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
藤原 良叔 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (30165443)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
繆 いん 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 准教授 (10302382)
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Keywords | UWB / DSS / FH-系列 / 有限体 / 差集合 / 有限幾何 / スペクトラム拡散通信 / 多重接続通信 |
Research Abstract |
UWBの同期型の場合,UWB系列は周波数ホッピング系列(FH-系列)と同じ問題となる.今年度はこのFH-系列の構成法・バウンド問題に関して,香港科学技術大学のDing教授及びその他数人の研究者と共同で研究した.そして再帰的方法,線形符号をもちる方法など,新しい最適なFH系列の構成法をいくつか提案した.またよりタイトなバウンドに関しての成果を得た.これらはIEEE trans. on Information Theoryに掲載された. また,NATO Advanced Study Institute主催の研究集会"Infomation Securlty, Coding Theory and Related Combinatorics"に招待され,非同期型UWB系列やFH系列の構成の基礎理論である多重構造デザインの統一的構成法に関する講演ならびに論文を発表した.同期型UWB系列を構成するには非常に条件の厳しい巡回的多重構造デザインの存在と同値な問題となることが知られている.そのため,実用的なUWBの構成には多重構造デザインの研究が欠かせない.その意味でUWB系列の構成に関して1歩前進したといえる. 関連のある研究として,Perfect Hash Familiesと呼ばれる組合せ的な配列の構成に取り組んだ.この配列は組合せ論的に興味ある構造を持っており,将来UWB系列の構成法に必ず何らかの影響をもたらすものと思い,関心を持って取り組んでいる.
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Research Products
(8 results)