2008 Fiscal Year Annual Research Report
ルールベースプログラミングのXMLの検証と処理への応用
Project/Area Number |
20500025
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
MARIN Mircea University of Tsukuba, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (60396603)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井田 哲雄 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (70100047)
南出 靖彦 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 准教授 (50252531)
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Keywords | 情報基礎 / ソフトウェア開発効率化・安定化 / ソフトウェア工学 |
Research Abstract |
本年度は三年間にわたる研究の初年度であることから,本研究で活用する概念を整理するとともに,既存のツールや関連するオートマトン理論の調査をまず行った.とりわけ,正則生け垣言語の利用法について詳細な調査を行い,XMLの問い合わせ言語としての可能性を探った.また,我々が開発してきたRhoLogと呼ぶルールベース言語システムについて,再評価を行った.RhoLogのパターマッチ機能については,XML処理を行うには,不十分であることから,パターンマッチの方法をオートマトン理論を援用して強化することを試みた. これらの研究の結果,正則生け垣言語が従来の正則言語と共通する性質を持つことがわかった.その性質には,正則生け垣言語有限個の導出子や因子を持つこと,交わり,商,積導出に関して閉じていることが拳げられる.これらの結果は正則言語の持つ性質の一般化になっている. さらに,正則生け垣言語を表現する線形システムを考案した.線形システムは上記操作の計算を行う上扱いやすい点で優れている.これらの結果をテクニカルレポートにまとめ,今後研究雑誌・国際会議で発表する予定である。また,これらの結果はXMLにおける文書の型推論に用いることができる. これら理論的研究と並行して上に述べた操作の計算を行うアルゴリズムを設計した.このシステムについて,積,商,導出を行うアルゴリズムを開発中である.これらの操作は高い計算の複雑度をもっため,高能率な実装のためにはさらに研究を進める必要がある.
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