2008 Fiscal Year Annual Research Report
法律や規則に適合したソフトウェア要求の獲得技術の研究
Project/Area Number |
20500027
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
佐伯 元司 Tokyo Institute of Technology, 大学院・情報理工学(系)研究科, 教授 (80162254)
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Keywords | 要求獲得 / 法令 / 格フレーム / オントロジ / モデルチェッカ |
Research Abstract |
1. 法律や規則を表現するための格フレームによる意味表現手法の開発 個人情報保護法を例にとり,その意味表現となる格フレーム化を行った.法令間の参照関係を分類し,関係の種類に応じた処理を行えるように意味表現の拡張を行った. 2. 法令文と要求文のマッチングによる適合性判定 法令文と要求文を格フレーム表現の上でマッチングを行い,要求文に関連する法令文の抽出を行い,適合性を判定するためのアルゴリズムを開発し,ツールとして実装した.マッチングには,同義語などの処理を行う必要があるため,オントロジを介して行う手法となっている.この手法では,動作順序などに関する性質はチェックできないため,Prologなどの述語論理ベースの手法ではなく,4で述べるように時相論理とモデルチェッカを使用する手法とを併用する手法を開発した. 3. 要求変更の支援手法 要求文が法令文に適合していない場合の修正規則と修正の際の波及解析を行う手法を開発した.波及解析は,各要求に属性値を振っておき,グラフで表現された要求間の論理的な関係をもとに,属性値を伝播させることにより,波及効果を推論する手法と支援ツールを開発した. 4. 時相論理による法令文の表現とモデルチェッカを用いた適合性判定 分岐時間時相論理で法令文の義務,禁止,許可,免除といった様相を表現する手法を開発し,ユースケースで記述された要求仕様を状態遷移機械に変換し,モデルチェッカを用いて法令文との適合性を判定する手法を開発した.
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Research Products
(7 results)