2010 Fiscal Year Annual Research Report
法律や規則に適合したソフトウェア要求の獲得技術の研究
Project/Area Number |
20500027
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
佐伯 元司 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (80162254)
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Keywords | 要求獲得 / 法令 / オントロジ / セマンティック要求工学 / 状態遷移モデル / ユースケース |
Research Abstract |
1.ユースケース記述の状態遷移モデルへの変換ツールの評価 前年度に開発したユースケース記述を状態遷移モデルへと変換する手法のツールを実現し,その評価と機能拡充を行った.ドメイン固有の語の同義語辞書の拡充を行い,適用事例を増やすとともに,モデルチェッカSMV準拠の形式を生成できるようにし,SMVでの検査ができるようにした. 2.Webからの知識抽出法 インターネット上にある法令や規則集文書から,マイニング技術やFCA技術を用いて,問題領域固有の規則概念とそれらの関係を抽出する手法を開発した.特に,Web化されているセキュリティターゲット文書から,脅威,セキュリティ対策,セキュリティ機能要求とそれらの間の関係の抽出を行った. 3.要求の意味的な扱いと要求に対する品質評価法の開発 要求と知識を関連付けることにより,知識領域での推論が可能となり,要求のあるレベルでの意味処理が可能となる枠組みを開発した.これを規則の知識に適用し,要求の規則に対する脆弱性などのメトリックスとその測定法を開発した.また,規則の知識を用いて獲得された要求に対し,その要求が満足されているように実現されているかどうかをテストするためのテストケース生成法も開発した. 4.コモンクライテリアに準拠したセキュリティ要求獲得法 セキュリティターゲット文書中に含まれるセキュリティ機能のための規則の知識をゴール指向要求分析法に組み込んだ方法論の支援ツールを整備した.特に,モバイル環境で使用したり,情報を可視化したりし,分析者やステークホルダがインタラクティブに作業できるような環境とした.このツールでは,規則の知識を用いてゴール分解の推論を行い,分析者にそれを示唆することにより,作業の支援を行っている.
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Research Products
(5 results)