2009 Fiscal Year Annual Research Report
多様な形態の密結合マルチコアアーキテクチャ向け並列プログラミングシステム
Project/Area Number |
20500029
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
岩崎 英哉 The University of Electro-Communications, 電気通信学部, 教授 (90203372)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 貢 島根大学, 総合理工学部, 准教授 (50272753)
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Keywords | 並列スケルトン / 並列ライブラリ / マルチコア / メニーコア / GPGPU / 最適化 |
Research Abstract |
本研究は,マルチコア技術,特にヘテロジニアスマルチコアが一般的に利用可能になり,さらにメニーコアと呼ばれるプロセッサ構成に向けて技術が進歩してきたという背景のもと,並列処理プログラムに慣れていない一般の利用者も,このような技術進歩の恩恵に浴することを可能とするような並列プログラミングシステムの構築を目的とする.そのために,並列性を隠蔽したスケルトン並列プログラミングを採用し,各種の最適化を内包する並列スケルトンシステムの構築を目指している. 今年度の研究においては,以下のような成果を得ることができた. ・我々が開発中のスケルトン並列ライブラリSkeToの中の行列用スケルトンを題材として,マルチコアアーキテクチャに対応し,その特性を活かすようなスケルトンの実装を行い,その効果を確認した.さらにSkeToが扱うことのできるデータ型として,新たに可変長リストを実装した. ・並列スケルトンの考え方をGPGPU向けのプログラミングに応用し,GPGPUプログラミングの難しさを隠蔽するようなシステムを,コンパイラ・インフラストラクチャCOINSを用いて実装した. ・COINSの高水準中間表現を利用したベクトル化の実装を行い,展開数を調整し,ヘテロジニアスマルチコアであるCellBE用のイントリンシックルーチンを含むC言語ソースを出力できるようにした.
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