2008 Fiscal Year Annual Research Report
コンテキストに応じたソフトウェア保守管理支援に関する研究
Project/Area Number |
20500033
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
楠本 真二 Osaka University, 大学院・情報科学研究科, 教授 (30234438)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡野 浩三 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (70252632)
肥後 芳樹 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助教 (70452414)
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Keywords | ソフトウェア保守 / 複雑度メトリクス / コードクローン / ソースコード解析 |
Research Abstract |
本研究ではソースコードの解析結果に基づいて,ソフトウェアの保守性をより効率よく改善するための枠組みの提案とその支援システムの開発を目指す.今年度は主に以下の項目について実施した. 1.ソフトウェア保守に関連した規格等の調査 ソフトウェア保守作業を特徴付ける要因やソフトウェアの保守性の評価手法について,主にISOI4764を中心に調査を行った. 2.ソフトウェア保守に影響を与える要因分析 ソフトウェア保守に影響を与える様々な要因間の関係を分析した.特に,長期間にわたり保守が行われているソフトウェアに関しては,各種複雑さメトリクスの値,コードクローン情報による定量化が必要であることより,オープンソースソフトウェアを中心に,様々な複雑度メトリクスの計測やコードクローン分析を行い,保守における値の特性を調査した.その結果,コードクローンの含有率や複雑さメトリクスの絶対的な値よりも,その値の恒常性がより保守性に対して影響をあるような場合が存在することを確認した. 3.ソフトウェア保守のコンテキストを定義するための枠組みの検討 1,2の調査結果,分析結果に基づいて,ソフトウェア保守を特徴付けるための枠組みとしては,定量的評価が可能な複雑度やコードクローンに関する属性を中心に検討する方向を決めた.具体的には,ソフトウエアプロジェクトの様々な特徴によりコンテキストを決めた上で,ソフトウェアプロダクトやプロセスに関するメトリクスを計測することより,当該ソフトウェアの保守性を定量化することを目指す.
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Research Products
(1 results)