2008 Fiscal Year Annual Research Report
形式的検証とウェブオントロジーの融合による大規模情報システム設計支援
Project/Area Number |
20500045
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
高木 理 National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, サービス工学研究センター, 招聘研究員 (30388011)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清野 貴博 独立行政法人産業技術総合研究所, サービス工学研究センター, 特別研究員 (10397226)
竹内 泉 独立行政法人産業技術総合研究所, 情報技術研究部門, 研究員 (20264583)
和泉 憲明 独立行政法人産業技術総合研究所, サービス工学研究センター, 研究チーム長 (50293593)
高橋 孝一 独立行政法人産業技術総合研究所, システム検証研究センター, 産業技術企画調査員 (40357372)
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Keywords | 医療情報システム / 要件分析 / 検証 / 医療オントロジー / 業務フロー図 / 形式手法 / 医療サービス / サービスプロセス |
Research Abstract |
(課題20-1について)地域中核病院における医療情報システム導入のための要件分析プロセスのプロトタイプを考案した。その中で、医療サービスプロセスを業務フロー図上で記述するための、患者の動きに関するシンタックスおよびセマンティクスを提案した。これによって、医療サービス独特のプロセスを包括的に記述する方法が得られた。さらに、実際の大学病院における外来患者に対する一連の医療サービスを業務フロー図で記述し、実用性を確かめた。 (課題20-2について)医療サービスに関連する諸概念をモデル化することによって、要件分析のためのオントロジーを構築する手法を考案した。さらに、要件分析オントロジーから医療情報システムの機能要件リストを自動生成するツールの開発にも着手した。このツールによって、機能要件を漏れなく書き下すことが可能となる。 (課題20-3について)研究中の医療情報システム要件分析の記述内容と、実際の2つの中核病院での医療情報システム導入における発注・応札仕様書との比較を行った。その結果、実際の発注・応札仕様書は曖昧な点が多く含まれていることが明らかになった。上記の業務フロー図と医療オントロジーとの併用により、どのくらい曖昧な部分が明確になるかを確かめるために、実際の医療情報システム調達現場への導入を進めているところである。 (その他について)業務フロー図の検証技術の研究を行った。特に、作業の差し戻しに関するデータの記述の略記を踏まえた検証技術と、業務フロー図をインクリメンタルに検証する技術の研究を行った。これらの技術をそれぞれ国際会議論文およびジャーナル論文という形で発表した。
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