2010 Fiscal Year Annual Research Report
形式的検証とウェブオントロジーの融合による大規模情報システム設計支援
Project/Area Number |
20500045
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
高木 理 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 助教 (30388011)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清野 貴博 独立行政法人産業技術総合研究所, 社会知能技術研究ラボ, 特別研究員 (10397226)
竹内 泉 独立行政法人産業技術総合研究所, 情報技術研究部門, 研究員 (20264583)
和泉 憲明 独立行政法人産業技術総合研究所, 社会知能技術研究ラボ, 主任研究員 (50293593)
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Keywords | 情報システム / 要件分析 / 検証 / 医療オントロジー / 業務フロー図 / 形式手法 / 医療サービス / ビジネスプロセス |
Research Abstract |
形式的検証とwebオントロジーとの融合技術に基づく大規模情報システムの要件分析のための設計支援システムの研究開発について,以下の研究成果が得られた. ビジネスプロセスをモデリングするためのワークフローをインクリメンタルに設計・検証するための方法論に関して,従来の非循環ワークフローにおける一般正当性の概念を循環ワークフローに拡張した.このために,循環ワークフローにおけるループを差し戻しフローと通常のフローの組合せと見なし,ノーマルな差し戻し付きワークフローに対するセマンティクスを与えた.さらに,このセマンティクスに対応する全体正当性を定義し,与えられた差し戻し付きワークフローWが全体正当性を満たすことと,Wの通常の作業に関する部分と差し戻しに関する部分がそれぞれ非循環ワークフローとして従来の正当性を満たすことの同値性を証明した.さらに,この定理を基礎にして,従来の非循環ワークフローにおける一般正当性を,差し戻し付きワークフローにおける一般正当性として拡張することによって,差し戻しつきワークフローのインクリメンタルな設計・検証手法の基礎理論を構築した. 形式的検証とwebオントロジーとの融合技術を応用して,検索者の目的や意図を記録しつつ,それらを推論して,検索者の目的や意図に合った検索結果を導くための基礎理論およびオントロジーを構築した.さらに,この基礎理論とオントロジーを用いて,複数の医療DBに渡って,検索者の目的や意図を踏まえつつ,適切な医療データを抽出する方法を開発した.
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Research Products
(15 results)