2008 Fiscal Year Annual Research Report
環境適応型プログラマブルアナログLSIに関する研究
Project/Area Number |
20500055
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
中武 繁寿 The University of Kitakyushu, 国際環境工学部, 准教授 (10282831)
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Keywords | 電子デバイス / 集積回路 / アナログLSI / プログラマブルLSI / FPAA |
Research Abstract |
本研究では、アナログ集積回路のプログラマブル技術に主眼を置き、経年劣化や環境変動に高い耐性をもつ集積回路することを目的としている。 平成20年度は、汎用的なFPAA(Field Programmable Analog Array)アーキテクチャの基本コンポーネントの開発とその基本特性の検証を中心に行った。具体的には、 1. PDTB開発:アナログ回路において、チップ外部からのノイズに強く、かつ高利得増幅を可能にする差動増幅回路を基本単位としたPDTB(Programmable Differential-pair Transistor Block)の開発を行った。差動対のトランジスタは、16個のサブトランジスタの並列数を接続の切り替えでき、また基板電位を外部から調整できる機構をもつ。これにより、差動増幅回路の特性を広帯域にかつ連続的に調整することが可能となる。 この成果をまとめ電子情報通信学会(IEICE)の論文誌に投稿した(現在査読中)。 2. CAB開発:PDTBを利用して、オペアンプ2つを実現するCAB(Configurable Analog Block)の開発を行った。 CABは、(a)基板電位を調整するための電圧調整回路、 (b)pMOS/nMOSのPDTB、 (c)pMOS/nMOSのトランジスタ・アレイ、(d)抵抗、容量アレイ、(e)各ブロックの結線を行う配線資源(接続スイッチマトリックス)から構成される。 特に、接続スイッチマトリックスでは、 MOSトランジスタのゲート電圧をpull-up、 pull-downすることにより、オン・オフのトランジスタ動作を制御する。その他、ブロック間の電流パスの切り替えについては、次年度以降の研究課題とした。
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Research Products
(2 results)