2008 Fiscal Year Annual Research Report
ウェルエイジングミドルウェアにおける中・高齢者支援のための領域オントロジ技術
Project/Area Number |
20500060
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
菅沼 拓夫 Tohoku University, 電気通信研究所, 准教授 (70292290)
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Keywords | ウェルエイジング / ミドルウェア / 領域オントロジ / 中・高齢者支援 / エージェント |
Research Abstract |
ウェルエイジングミドルウェアの概念設計、およびその中核となる中・高齢者向け領域オントロジの詳細設計を実施した。各研究課題の研究成果は以下の通りである。 1. ウェルエイジングミドルウェア技術 中・高齢者が安心して便利に利用できるウェルエイジング・アプリケーションの開発を支援するミドルウェアの基盤技術に関する研究開発を行った。本年度は以下の3項目について、特にii)に重点を置きながら研究開発を進めた。 i) ミドルウェア基本アーキテクチャの設計 : 共生コンピューティング」の概念に基づき、本ミドルウェアの開発指針となる基本アーキテクチャを設計した。 ii) 中・高齢者向け領域オントロジの基本設計 : 中・高齢者支援を目的とした本領域オントロジの特徴に基づくオントロジ基本機能の設計を行った。また、人間関係、生活習慣、健康状況などを表現する各種オントロジの基本設計を行った。 iii) ユビキタス情報環境向け推論エンジンの検討 : 環境・生体情報を効果的に処理するリアルタイム型推論エンジンとオントロジを処理する熟考型推論エンジンにより構成される、ハイブリッド型推論機構について検討した。 2. 高齢者見守り支援システムの構築 1. の技術の評価用アプリケーションとして、在宅の高齢者を遠隔から適切な品質・プライバシー保護のもとで見守るマルチメディア見守り支援システムの基本設計を行った。 以上の研究成果は、国際ジャーナルに採択され、また国内会議で優秀論文賞を受賞するなど、高く評価されている。以上から、当初計画通りの進捗状況であると言える。
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