2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20500067
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
菅原 一孔 Tottori University, 工学研究科, 教授 (90149948)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川村 尚生 鳥取大学, 工学研究科, 教授 (10263485)
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Keywords | コンテンツ配信 / モバイルエージェント技術 / 分散システム |
Research Abstract |
開発を試みたシステムは,コンテンツを保持するコンテンツ・エージェント,そのバックアップを保持するバックアップ・エージェント,利用者ヘコンテンツを表示したり利用者からの要求を受け取ったりするユーザインターフェイス,およびユーザインターフェイスーコンテンツ・エージェント間のデータの授受を行うユーザエージェントにより構成した.その際,ユーザインターフェイスーエージェント間,あるいはエージェント間の情報のやり取りは,Maglogフレームワークが持っフィールドと呼ばれる環境を経て行うこととした. コンテンツ・エージェント群が自律的にシステムに参加している複数の計算機上に分散配置する具体的な仕組みとして,以下を考案した.すなわち,すべてのコンテンツの名前からそれぞれのハッシュ値を求め,2次元の領域に配置する.初期状態としてシステムに1台の計算機のみ参加している状態を考え,コンテンツを配置した2次元領域のすべてをその計算機が管理することとした,その後1台づつ計算機がシステムに参加してくるたびに,2次元領域を分割しながらその分割領域に配置されたコンテンツ・エージェントを受け取る動作を繰り返す.一方,システムに参加していた計算機がシステムから離脱する際には,その計算機が管理する領域と同じ形状の領域を管理する計算機を探索し,それと領域を結合させながらコンテンツ・エージェントを引き渡す動作を行う.以上の動作により,システムへの計算機の参加離脱が繰り返された場合でも,コンテンツ・エージェントを自律的に分散管理することが可能となった.
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