2008 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキタス・センサネットワーキング基盤構築のための高効率・高信頼通信方式の研究
Project/Area Number |
20500069
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
岡崎 直宣 University of Miyazaki, 工学部, 准教授 (90347047)
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Keywords | センサネットワーク / ルーティング / 位置推定手法 |
Research Abstract |
本研究では,ユビキタス・センサネットワーキング基盤の確立に向けて,その最も基本的な技術の一つである,観測されたデータやクエリをネットワーク内で目的のノードへ安全に転送するための高効率かつ高信頼なルーティング技術の開発を目的としている.本年度は,センサネットワークにおける高効率ルーティング技術の研究として,センサ端末の小型軽量化,低コスト化,省電力化に対応し,従来のセンサネットワークにおけるルーティング方式で主に用いられていた位置情報を用いることなく,目的のノードにデータを転送することができるようにするために,複数の基準ノードからの転送ホップ数のベクトルを基準とした仮想的な位置情報を用いる方式を提案した.さらに,センサネットワークで重要となるデータの生成された位置に関する情報を,特別なデバイスを用いずに推定する方式について検討し,効率の良いセンサノードの位置推定手法を提案した.そして,多数のノードがランダムに存在する仮想的な環境を計算機上で構築し,そのシミュレーション環境上において提案した手法を実装して評価を行い,その有効性を示した. これらのことにより,提案した手法により,各ノードで位置情報を得るための特別なデバイスが不要になるため,ノードの小型軽量化,低コスト化,省電力化が飛躍的に進み,センサネットワークの普及,発展に大きく寄与することが期待できる.
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Research Products
(4 results)