2010 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキタス・センサネットワーキング基盤構築のための高効率・高信頼通信方式の研究
Project/Area Number |
20500069
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
岡崎 直宣 宮崎大学, 工学部, 准教授 (90347047)
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Keywords | センサネットワーク / ルーティング / 高信頼経路構築手法 |
Research Abstract |
本研究では,ユビキタス・センサネットワーキング基盤の確立に向けて,その最も基本的な技術の一つである,観測されたデータやクエリをネットワーク内で目的のノードへ安全に転送するための高効率かつ高信頼なルーティング技術の開発を目的としている.本年度は,センサネットワークにおける高信頼ルーティング技術の研究として,従来のセンサネットワークにおけるルーティング方式で主に用いられていた単一経路生成手法による経路の低信頼性の問題を解決することを目的に,互いに独立性の高い複数の経路を効率良く構築する方式について提案し,その評価を行った.ここでは,ゾーンと呼ぶ一定の範囲を単位として,互いの経路が重複しないような複数経路を構築することにより,一定範囲に及ぶ通信障害が生じた際にも経路が維持され易い方法と,経路構築の際の通信オーバヘッドが大きくならないようにするため,各センサノードにおける経路情報構築クエリの転送方法を工夫し,ゾーンレベルでの経路履歴情報により冗長なクエリの転送を抑制する方法を提案した.これらについて,多数のノードがランダムに存在する仮想的な環境を計算機上で構築し,そのシミュレーション環境上において提案した手法を実装して評価を行った結果,経路構築率や通信オーバヘッドの向上が確認できた. これらのことにより,提案した手法により,通信障害などの影響を受けにくい,高信頼なセンサネットワークの構築技術の検討が進み,センサネットワークの普及,発展に大きく寄与することが期待できる.
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Research Products
(13 results)