2009 Fiscal Year Annual Research Report
ポスト4Gへ向けた利用者の自律・適応的行動理解モデル開発と新世代移動通信網の研究
Project/Area Number |
20500071
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Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
G Chakraborty 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 教授 (50250840)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬淵 浩司 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 准教授 (20281545)
松原 雅文 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 講師 (70363728)
B Chakraborty 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 准教授 (90305293)
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Keywords | 位置管理 / 行動理解 / 移動通信 / 特徴抽出 |
Research Abstract |
本研究の目的は,ポスト4Gに向けた自律・適応的移動通信システムを実現することである.本申請研究では,まず利用者の行動履歴の特性を抽出・分析・蓄積し高度な行動理解を実現する自律・適応的アルゴリズムを開発することで無線リソースの最適化を行う自律・適応的移動通信システムを提案し,その基盤技術を研究開発する.次にこれらの基盤技術を用いてプロトタイプシステムを構築し現状の技術と比較を行い,提案システムを評価しその有効性を示す.平成22年度は,基盤技術の開発と同時に実環境における運用を想定したシミュレーションによる総合性能の評価,さらにテストベッドを用いた実験用ネットワークによる運用試験を行い,提案システムの有効性を検証した.具体的には,テストベッドの開発とそれを用いた実環境における自律・適応的位置管理システムの評価を行った.平成21年度までに行った研究成果に基づき,シミュレーションによる評価と課題を再検討したうえで,現実のネットワークを用いて自律・適応的位置管理システムの評価を行った.大学構内に無線LANを用いた実験用基地局,サーバ,PDAを用いたテストベッドを設計し,その中で提案システムの実装.評価を行った.この際,通信半径が数10メートルとなるピコセル環境を用いることで,ユーザは狭い範囲の移動においても多くの基地局を通過することになる.そのため,限定された空間である大学構内においても,行動の多様性による制御トラフィックの増加が発生し,結果的にマイクロセルとほぼ同等の実験環境を構築することが可能となる.このテストベッドを用いた実環境における実験結果と,シミュレーションによる評価を整理・分析し,セキュリティを含めた自律・適応的位置管理システム実用化に向けた有効性を総合的に検証した.
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Research Products
(17 results)