2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20500075
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
双紙 正和 Hiroshima City University, 情報科学研究科, 准教授 (00293142)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮地 充子 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (10313701)
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Keywords | セキュリティ / サービス不能攻撃 / トレースバック / モデル / 理論的解析 |
Research Abstract |
本研究では,DoS攻撃対策のためのトレースバック方式における様々な問題を解決し,さらなる効率の良い方式を提案しかつ理論的な評価を実施するため,1.効率の良いIPトレースバック方式,2.IPトレースバック方式の理論的モデル化および評価について研究するものである. 1.のため,さまざまな効率のよい認証方式について研究した.また,トレースバック時のスペース効率を改善するため,既存のspace-time encoding方式を改良した.これは,もともと,確率的パケットマーキング方式を対象として,Muthuprasannaらによって提案された方式である.このアルゴリズムを改良し,また,もとの研究ではなされていなかった,理論的な性能解析を行った.さらに,カウンタを用いたIPトレースバック方式の研究開発を行った.この方式は,それぞれのパケットにサンプリングカウンタを用意し,攻撃経路全体でサンプリング相関を高めるというものである.この方式については,方式の提案・解析・シミュレーションはすでに終え,国際会議に投稿予定である.さらに,改良FITトレースバック方式およびキャッシュに基づくIPトレースバック方式の研究開発をおこなった.いずれについても,基本的な方式や考察についてはすでに国内研究会において発表済みである.
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