2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20500076
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
菅原 研次 千葉工業大学, 情報科学部, 教授 (00137853)
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Keywords | 共生 / 認知機能 / 社会知 / エージェント / 意図の競合 |
Research Abstract |
共生コンピューティングは、永続する意図を持つ自律的なエージェントシステムに対して、その環境の認知機能と人間社会を理解する社会知機能を組み合わせることにより、人間社会とシステムの間に共生関係を構築するための情報処理の方式である.本研究では,この共生コンピューティングの定式化と共認知機能の設計を行い、モデルと設計の妥当性を示すための実験システムを試作するために必要な機能の開発を行うことを目的とする. コンピュータネットワークシステムや知的ロボットなどのように,人間の管理や保守を必要としない永続的なシステムが、社会において人間に高度なサービスを自律的に提供する技術の開発が進められているが、このようなシステムは、同様に固有の意図を持つシステムや人間と何らかの競合が発生すること問題となっている.本研究の意義は、人間は、社会的規範や協調性を利用して、このような競合を解消し、安全・安心な情報社会を形成する上で必要な基盤的機能の実現方法を与えた点に意義がある. 本年度は、平成20年度に定式化を共生コンピューティングのモデルに基づいて平成21年度に設計した、共認知機能の実装を行い、オフィスの作業を支援する共生エージェントを実装し、評価実験を行った.共生エージェントは、作業場のリスクなどの社会的知識をルールの形式で保持している.これを用いて、共生エージェントは、作業者の姿勢や作業継続時間等の状況に対して、作業者が自分では気が付かない作業場のリスクについて自発的に作業アドバイスを行う機能などが実現していることを確認できた.
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Research Products
(3 results)