2009 Fiscal Year Annual Research Report
内部統制強化時代におけるデジタルフォレンジックス技術の研究
Project/Area Number |
20500077
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
佐々木 良一 Tokyo Denki University, 未来科学部, 教授 (70333531)
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Keywords | セキュアネットワーク / デジタルフォレンジックス |
Research Abstract |
デジタルデータの証拠性を確保するためのデジタル・フォレンジックに関し、特に重要性の高い以下のような研究を予定通り実施した。 (1)正当性保証技術 中央から監視ができない状況下で従業員がガイドに沿って行動し、ログシステムに正当な記録を残し、データの消去や改ざんを行えないようにするため、ヒステリシス署名とセキュリティデバイスを組み合わせる方式をHiGATE(High Grade Anti-Tamper Equipment)として実装し、目的とする性能と安全性が確保できることを確認した。また、この技術を疫学調査の解析、不正侵入対策、情報漏洩対策などに適用した。あわせて中央から監視ができる状況とできない状況がある中で安全性と処理効率のよさを実現する方式を開発した。 (2)E-Discovery技術 訴訟された場合に必要・十分な証拠資料を公平に開示するため(a)電子署名付の文書に対し、すみ塗りしてもその他の部分の改ざんを検知できるようにするとともに、(b)キーワードに関連する情報をすべて開示したことを証明できるなどの機能を持つ前年度開発した方式を上記のHiGATE上に実装し、目的とする機能、性能、安全性が達成可能であることを確認した。 (3)従業員のプライバシー保護技術 監視を可能な限り自動化し、通常状態では誰がやっている処理かわからないが、不正があることが自動検知されると、直ちに追跡が可能な方式の検討を行なった。 これらの成果発表を学会講演や論文化の形で行うことにより、情報処理学会のDICOMO2009のヤングリサーチャー賞の受賞などに結びついた。
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Research Products
(7 results)