2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20500087
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
宮田 一乗 Japan Advanced Institute of Science and Technology, 知識科学教育研究センター, 教授 (00308355)
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Keywords | 質感表現 / 詳細度制御 / ビジュアルシミュレーション |
Research Abstract |
平成20年度は,詳細度レベルによる物体表面の質感変化を分析し,質感データの基本モデルを構築することで,以降の研究環境の整備を主として進めた.質感を左右する要素には,表面の凹凸形状に代表される幾何的な情報,ならびに,反射・屈折・透過率等の光学的な要素など,多元的な要素があるが,研究の取り掛かりとして,表面の凹凸形状に注目して,測定ならびに分析をすすめることとした. はじめに,素材の表面形状が一価関数のハイトフィールド(高さ情報を保持する2次元の配列データ)として扱えるものであると仮定し,レーザ変位測定器を用いて表面の凹凸情報を計測した(協力:石川県工業試験場).レーザ変位測定器による測定が困難である金属性素材の場合には,光学顕微鏡で表面の画像を取得し,その陰影画像から凹凸情報を推定した.得られた凹凸情報から,素材表面の凹凸の分布状態をクラスタリングしながら,凹凸を意味のある単位で扱った多重解像度の表現を試みた. つづいて,物体表面に対する視点の距離に応じて,物体表面の法線の向きの統計的な値は変化するものと仮定し.この法線の向きの統計量の変化と距離の依存関係,および見えの関連性の分析をすすめた. なお,マクロな見えの素材感に対するビジュアルシミュレーションの研究を並行して遂行し,対外発表を行った.これは,漆の光学属性ならびに金箔の光学属性と表面の皺形状を計測し,プロシージャルな手法で加飾を施すものである.
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Research Products
(2 results)