2009 Fiscal Year Annual Research Report
地域FMラジオ放送のオンデマンド放送化および検索技術の研究開発
Project/Area Number |
20500096
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Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
伊藤 慶明 Iwate Prefectural University, ソフトウェア情報学部, 准教授 (90325928)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大川 茂樹 千葉工業大学, 工学部, 准教授 (40306395)
田中 和世 筑波大学, 図書館情報メディア研究科, 教授 (70344207)
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Keywords | インターフェース / 音声検索 / 音楽情報処理 / オンデマンド放送 |
Research Abstract |
平成21年度には、下記(1)~(3)の研究開発を主に実施した。 (1) 放送データの音声区間の検索技術の研究開発:ラジオ音声を対象と想定し,音声中の聞きたい区間を容易に検索できる技術の研究開発を推進した。本年度は主に,検索不可能な「語彙外の言葉」でも検索できるように,検索時に用いる単位として単語ではなく、音素およびさらに細かな系列(1/2音素、1/3音素、Sub-phonetic Segment等)の導入を行った。さらに、これら複数の系列を組み合わせて用いることにより、単一で用いるよりも音声検索性能を向上させることに成功した。これらの成果を国際会議等で発表した。 (2) 検索技術評価の技術基盤の整備:ビデオなどの検索技術のニーズの高まりに伴い、音声検索研究が盛んに行われるようになった。様々な手法が提案される中で、個々の手法を公正・公平に評価するため、情報処理学会の音声言語処理研究会のワーキンググループを立ち上げ、共通の音声データ、評価方法の整備を推進し、既に日本語評価セットの研究者への公開を開始した。これにより研究の基盤構築・学会活動への貢献を果たした。 (3) 放送された区間の検索技術の研究開発:一旦放送された番組を自分の機器に収録し、違法なコピーや動画サイトなどへの違法なアップロードが社会問題化しており、これらの不適正な利用の自動的な検出を目指し、番組中の断片的な音響情報から、ビデオサイトなどへの違法コピーの検索技術の研究開発を行った。音響情報を時空間情報とすることで高速かつ正確に検出する手法を実現し、研究会等で発表を行った。
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