2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20500104
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
川越 恭二 Ritsumeikan University, 情報理工学部, 教授 (40298724)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 優 立命館大学, 情報理工学部, 講師 (40388111)
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Keywords | 時間データ / 時系列データ / 類似検索 / 内部特徴 / 情報検索 |
Research Abstract |
本研究では、株価等の金融データ、シミュレーションによる科学技術データ、温度や気圧等の気象データなどの時間的に変化するデータである時間データの類似検索に関し、その適用能力の向上を目指す。すなわち、従来の類似性定義ではなく時間データが生成される内部構造表現に着目して記述した特徴の類似性を定義することで、特定の応用に依存せず広範囲の応用に適用可能なこれまでにない高い適用能力を持つ新たな類似検索手法の開発を目指す。本研究は次の研究項目を設定して研究を行う。1)内部特徴モデル表現の開発,2)内部特徴モデルを用いた類似検索方法の開発,3)本提案方法の特定応用分野への適用,の3項目である。 平成20年度は、この3項目に関して次のような研究を行った。1)単純な内部特徴モデルを音楽分野に特化して検討を行い、従来の手法の体系化と同時に音楽分野での基本方式の構築を行った。その一部の成果を情報処理学会の全国大会で報告した。2)音楽分野での類似検索手法を事例として内部特徴モデルを用いた類似検索方法の導出を試みた。内部特徴としては、最もプリミティブな状態を持たない音素とし、この音素を介しての類似検索方法の実現と評価を行った。その成果の一部は、国際会議および論文誌論文として公開を行った。3)応用分野への適用に関しては、音楽だけでなく医療分野での技術ニーズについての調査を行うと同時に、完全非集中型DBでの実装を念頭に置き、この環境での内部特徴による類似検索処理の効率化のための基礎検討を実施した。その一部は研究会での発表を行った。
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