2008 Fiscal Year Annual Research Report
文字の動的スタイリングによる情報表現およびインタラクションの研究
Project/Area Number |
20500120
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
水口 充 Kyoto Sangyo University, コンピュータ理工学部, 教授 (60415859)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮森 恒 京都産業大学, コンピュータ理工学部, 准教授 (90287988)
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Keywords | 文字アニメーション / Kinetic Typography / 情報視覚化 / 周辺情報提示 |
Research Abstract |
本研究の目的は,テキスト情報を表示する際に文字に割り当てられる表示属性(文字の位置,向き,大きさ,色,フォントなど)を経時的に,およびインタラクティブに変更する,動的スタイリング技術を確立し,応用を探ることにある.このために,動的スタイリングの効果の分析,記述言語の整理・拡張,ツールキット化,アプリケーションの開発,の4つの項目について,平成20年度は下記の研究開発を行った. 1.動く文字による情報表現手法の効果について調査するために,作業中の画面の周囲にスクロールする文字列を提示する周辺情報提示方法について,周辺情報への気づきやすさとメインタスクへの妨害の度合いに関する評価実験を行った.その結果,文字の動きが速いほど気づきやすく,文字の大きさには影響されないことがわかった. 2.記述言語の整理・拡張,およびツールキット化を目標として,W3CのTimed Textなどの関連技術動向および参考資料を調査し, Processingを開発環境としてパタン化されたアニメーション表現までをサポートするライブラリ仕様を策定し,開発に着手した. 3.提案手法の有用性を示すために,電子メールの概要を文字アニメーション化してユーザに通知するアプリケーション、および電子掲示板における感情表現を抽出してアスキーアートのアニメーションで視覚化し閲覧支援するアプリケーションを開発,効果を確認した. なお,1及び3については京都工芸繊維大学の辻野嘉宏教授,倉本到准教授,上田晃寿氏,古屋啓介氏の研究協力を得た.
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Research Products
(2 results)