2010 Fiscal Year Annual Research Report
大規模マルチメディアコンテンツからのデータマイニングとその応用
Project/Area Number |
20500140
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
内田 智之 広島市立大学, 情報科学研究科, 准教授 (70264934)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
正代 隆義 九州大学, システム情報科学研究院, 准教授 (50226304)
宮原 哲浩 広島市立大学, 情報科学研究科, 准教授 (90209932)
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Keywords | アルゴリズム / 機械学習 / 情報基礎 / データマイニング / 情報検索システム / グラフ |
Research Abstract |
平成22年度は、グラフ構造を含むマルチメディアコンテンツからマルチメディアコンテンツパターンを知識として効率よく抽出する手法の開発、およびその手法の応用としてマルチメディアコンテンツ管理・検索システムの構築を目指し、以下の研究を行った。 順序木に対する簡潔データ構造を用いて、省メモリかつ高速な木パターンマッチングアルゴリズムを提案した。また、そのアルゴリズムを計算機上に実装し、性能評価実験を行った。これにより、効率的なマルチメディアコンテンツパターンの抽出手法の根幹となる手法を開発することができた。さらに、レイアウトの特徴を表現するグラフパターンであるTwo-Terminal Series Parallelグラフパターンの枚挙アルゴリズムを開発した。この枚挙アルゴリズムを簡潔データ構造を用いた木パターン枚挙アルゴリズムに応用することでさらなる効率化ができることを示した。 マルチメディアコンテンツに対する知識表現として提案している木パターンであるTAPを用いてXSLTで記述されたXSLTスタイルシートを半自動的に作成する手法を開発した。これにより、ユーザへの効果的な検索結果の提示手法の開発を行った。 また、XMLパーザーとしてXercesを、動画・静止画解析にはOpenCVライブラリを用いることで、実データを対象としたマルチメディアコンテンツパターン抽出システムの開発を行い、計算機上に実装して評価実験を行い、そのシステムの有効性を示した。これにより、マルチメディアコンテンツ管理・検索システムの土台を作ることができた。 以上が、本年度に得た研究成果の概要である。
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Research Products
(4 results)