2008 Fiscal Year Annual Research Report
演繹的・発想的・ハイブリッドな議論を行うマルチエージェントシステムに関する研究
Project/Area Number |
20500141
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
若木 利子 Shibaura Institute of Technology, システム工学部, 教授 (50317369)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤村 一 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (40282991)
新田 克己 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (60293073)
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Keywords | 議論の意味論 / マルチエージェント / Answer Set Programming(ASP) / preferred semantics / 演繹的議論 / 議論の枠組 / 発想的議論 / アブダクション |
Research Abstract |
本年度(平成20年度)に実施した研究課題と得られた研究成果を以下に示す。なお研究計画上,(1),(3)は本年度実施予定の研究課題,(2)は来年度(平成21年度)実施予定の研究課題である (1)議論の意味論のAnswer Set Programming (ASP)に基づく計算 コンピュータ上のマルチエージェント(ソフトウェア)に複数人間が行う議論をシミュレートさせることを目的として1995年にDungが提案した4種類の議論の意味論(preferred/grounded/stable/complete)と最近Caminadaにより発見されたsemi-stableの意味論のextensions,およびそれらに関するskeptical/credulousな質問応答をASPを用いて計算する方法を提案し,Jurisin2008の国際ワークショップで発表した。更に内容を拡張した論文がLNAI論文としてSpringerより出版された.他方.本研究の提案手法をASPソルバ:DLVとC言語を用いて実装し,ツールをWeb上に公開した。 (2)発想的議論の推論計算方法の提案,実装と評価 議論や交渉の当事者達が各自の所望する意見が論争や議論で勝利できるために必要な仮説を想定して議論や「かけひき」を含む交渉を行うことがある。これは(1)の演繹的議論で用いる“真"である事実的知識以外に“真か偽かが未知"な仮説的知識をも扱った発想的議論となる。本研究では(1)の研究成果を発展させ,ASPを用いて発想的議論の枠組と所望の説明(仮説集合)を計算する方法を提案,その成果をArgMAS2009の国際ワークショップに論文投稿し受理された。平成21年5月に発表予定 (3)自然言語による議論分析のためのGUI入力インターフェースの研究 議論分析と判定のための日本語版Araucariaの設計と試作を行い,ieice学会で発表した。
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Research Products
(6 results)