2009 Fiscal Year Annual Research Report
演繹的・発想的・ハイブリッドな議論を行うマルチエージェントシステムに関する研究
Project/Area Number |
20500141
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
若木 利子 Shibaura Institute of Technology, システム理工学部, 教授 (50317369)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤村 一 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (40282991)
新田 克己 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (60293073)
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Keywords | 議論の意味論 / マルチエージェント / 解集合プログラミング(ASP) / referred extensions / 演繹的議論 / 議論の枠組 / 発想的議論 / アブダクション |
Research Abstract |
(1)発想的議論の枠組とその議論計算方法の提案,実装と評価 議論や交渉の当事者達が各自の所望する意見が論争や議論で勝利するために必要な仮説を想定して議論や「かけひき」を含む交渉を行うことがある。これは演繹的議論で用いる"真"である事実的知識以外に"真か偽かが未知"な仮説的知識をも扱った発想的議論となる。本研究では昨年度実施したASP(解集合プログラミング)に基づく演繹的議論計算の研究を発展させ、発想的議論の枠組の提案、及び、ASPとアブダクションを用いて所望の説明(仮説集合)を計算する方法を提案すると共に、その研究成果を平成21年5月に開催されたArgMAS2009の国際ワークショップで研究発表をした。更に提案手法を実装したツールを開発、種々の例題で提案手法の正当性の検証を行ない、情報処理学会でその成果を発表した。本研究で開発したツールはWeb上で公開している(13.備考を参照)。近くArgMAS2009の改訂論文集はSpringerからLNAIとして出版される。 (2)自然言語による議論分析のためのGUI入力インターフェースの研究 本研究課題は平成20年度からの継続研究として研究開発に取り組み、今年度(平成21年度)はツールとして完成、その成果を情報処理学会全国大会で研究発表した。 (3)演繹的・発想的議論等を要素技術に持つ応用システムの構築 本課題は来年度(平成22年度)の研究課題である。議論に基づくマルチエージェントの交渉システムを研究し、エージェントの知識にプリファレンス(及び一貫性制約)を扱えるpreference-based argumentation frameworks(PAF)を提案、その成果をArgMAS2010に論文投稿して受理された。5月にトロントで開催されるArgMAS2010で研究発表の予定である。
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Research Products
(9 results)