2010 Fiscal Year Annual Research Report
産業用無人ヘリコプターを用いた農業用ハイパースペクトルデータ取得系に関する研究
Project/Area Number |
20500153
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
宇都 有昭 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教 (90345356)
|
Keywords | リモートセンシング / ハイパースペクトル / 計測工学 / 精密農業 / 産業用無人ヘリコプター |
Research Abstract |
平成21年度に制作した無人ヘリコプターへの搭載を可能としたハイパースペクトル取得系の軽量化による運用性能の向上、および取得データに基づくSPAD値(葉のクロロフィル量と相関のある値)推定を実施した。 試作した観測機器は、HSイメージセンサと情報取得用ラップトップPC(Lenovo社製)に加えて、高性能小型無線CCDカメラを搭載することで、実時間での測定地点の確認が可能となった。また、センサやCCDカメラ等への電源をヘリ本体のバッテリー(DC12V,5A)から供給することで、大幅な軽量化が実現された(全機器重量11kg、平成21年度試作機器の総重量20kg)。 取得されたハイパースペクトルデータに、3バンド(551nm,697nmおよび763nm)の反射スペクトルに基づくSPAD値推定指標であるLVI_<mixture>とLVI_<pure>を適用することで、推定精度の評価を実施した。飛行速度5,15km/h、飛行高度5m、10m、20mの測定条件で取得されたデータに対して、飛行高度20m,飛行速度15km/hにおいて,非常に高い相関(LVI_<mixture>:R^2=0.941,LVI_<pure>:R^2=0.945)を得ること確認された。更に、SPAD値推定指標をハイパースペクトル画像に適用することでSPAD値の推定強度画像の生成を行った。 以上より、本研究における観測方式およびSPAD値推定への有用性を示すことが出来たと考えられる。
|
Research Products
(7 results)