2008 Fiscal Year Annual Research Report
高速動き・距離検出イメージセンサの開発と車載用画像処理システムへの応用
Project/Area Number |
20500165
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
浜本 隆之 Tokyo University of Science, 工学部, 准教授 (10297624)
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Keywords | スマートセンサ / イメージセンサ / 画像認識 / 車載システム |
Research Abstract |
本年度は、高フレームレート画像の特徴を生かして動きを検出する手法と、距離を検出する手法について検討した。主な検討項目は以下の通りである。 ●高フレームレート画像を用いた動き検出方式の検討 ハードウエア化することを前提とした、高速動き検出手法について検討した。フレームレートが高いため、動き検出のためのブロックサイズと探索範囲は狭くてよいと考え、小ブロックあるいは1画素によるマッチングについて検討した。また、走行中は画面中に様々な動きがあるため、自車両の進路の障害となる物体の動きを選択的に検出する方法について、主に検討した。さらに、自車両の振動による動きのキャンセルや、同じ進路を走行する前方車両の追跡を行うために、サイズ可変のブロックを任意の位置に配置し、動きを検出する手法について検討し、評価実験を行った。 ●高フレームレート画像を用いた距離推定方式の検討 ハードウエア化することを前提とした、高速距離推定手法について検討した。2眼カメラを用いて、ステレオの情報とボケの情報を組み合わせて推定する。2つの時刻の4つの画像を用いて、物体の距離と相対速度を求める手法について、新たに考案した。本年度は、ボケ情報による推定について中心に検討したので、次年度はステレオ情報との融合を図る予定である。 ●車載カメラの構成に関する検討 障害物の動き検出や距離計測に適したカメラの配置方法、画角・フレームレート・距離・速度の関係を検討した。
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