2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20500170
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
徐 剛 Ritsumeikan University, 情報理工学部, 教授 (90226374)
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Keywords | 鏡面反射 / 拡散反射 / 混合反射 / 3次元形状計測 / ステレオカメラ / ディスプレイ / プロジェクタ / 相位シフト |
Research Abstract |
ものづくりにおいては金属が多用される。金属の表面反射特性は、鏡面反射と拡散反射を異なる割合で混じったものであると考えられる。このような表面を混合反射面と呼ぶことにする。08年度に行われた本研究では、このような混合反射面に対して拡散反射強度と鏡面反射強度を数値的に評価し、そして、統一的に3次元形状復元を行う手法を提案した。混合反射面に対して、プロジェクタとディスプレイの双方を用いて、位相シフトを行いながら撮影する。撮影した画像の各画素に対して、SN比を求める。プロジェクタ投射時のSN比とディスプレイ照射時のSN比との両方の加重和の形で、3次元形状に関する評価式を立て、3次元形状の復元を行う手法を提案した。実際に実験結果を評価するにあたって、ディスプレイを用いて計測する本手法の精度は、ディスプレイ-カメラ間のキャリブレーションの精度に依存する。そこで、ディスプレイ-カメラ間のキャリブレーションは一般的にキャリブレーション用鏡を通して間接的にディスプレイを観測し行う。キャリブレーションの精度はカメラ、ディスプレイ、キャリブレーション用鏡の位置により変わってくる。私達は、このキャリブレーションに関して、シミュレーションを使って、装置をどういった位置関係で配置するのが最適であるかを考察し、評価を行った。大枠の評価項目は1.カメラ間及びディスプレイとの距離、2.相互反射、3.投影パタンの写る範囲及び見え方である。これらの評価項目からベストなキャリブレーションを実現することができ、最終的な光沢反射面の3次元復元の結果を得ることができた。そしてこれらの結果を国際学会に発表した。平面と球面のRMS誤差は0.16mmと0.23mmであった。上記の成果を今年6月13~15日に米国のサンフランシスコで行われるコンピュータビジョンとパタン認識に関する国際会議(CVPR)にて発表される予定である。
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Research Products
(7 results)