2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20500204
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
泰中 啓一 Shizuoka University, 創造科学技術大学院, 教授 (30142227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 仁 静岡大学, 創造科学技術大学院, 教授 (10291957)
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Keywords | 格子ロトカボルテラ模型 / 数値シミュレーション / 生物進化 / 性比理論 / 最適化 / ゲーム理論 |
Research Abstract |
「格子ロトカボルテラ模型」という確率模型での研究を通じて、集団レベルでのリダンダンシー(ムダ、いいかげんさ)の重要性に着目するようになった。生物進化における最適化を考えるとき、単なる目先の最適化だけでなく、ゆとりやリダンダンシーを考慮しなくてはいけない。多くの長い間未解明のリダンダンシーが、理論的および統一的に取り扱えることが分かってきた。長期的なスパンでの最適化や、生態系というシステム全体の中での個々の生物を捉えることの重要性が分かってきた。 今年度はとくに、性比の研究は特化している。我々の研究が、オスとメスの比率が1:1になることを世界ではじめてうまく説明した。この理論は、従来のフィッシャーの性比理論の困難・弱点を解決できる。これまで多くの生態学者は、出生性比と実効性比(実際の繁殖に係わるオストメスの比率)の関連が明確では無かった。このモデルでは、両者の関連が明確となる。最適性のためには、実効性比または出生性比が重要なのか?実際に産まれる子供の数を最大にする要素は何か?を考えた。当然ではあるが、最適化のためには適応度(次世代に引き継がれる子孫の数)が重要であることが分かった。 モデリングとシミュレーションによって動物や植物の相互作用や進化の問題を研究してきた。格子模型を使ってフラクタルの解析や棲み分けパターンの形成の研究を行った。近接相互作用の影響を調べ、またそれがどのように進化や絶滅プロセスなどの個体群動態に影響するかを研究した。
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Research Products
(9 results)