Research Abstract |
平成20年度科学研究費補助金交付申請書に記した研究の目的に沿って,研究実施計画として示した「(1)試作的に作成した研修プログラムの改善」「(2)研修プログラムの適用可能性を明らかにするための図書館の現状調査」「(3)国内外の関連事例の調査」「(4)研修プログラムに付随して必要な関連教材の開発」に取り組んだ。 (1)に関しては,試作的に作成した研修プログラムの改善を行うために,なごやレファレンス探検隊,秋田県立図書館,福岡県立図書館において,研修担当者に対する意見聴取を行い,研修プログラムの改善点について確認した。また,研究協力者(国立国会図書館職員)との協議を行い,研修プログラムの了解性について検討した。(2)に関しては,平成21年度以降の実証実験の実施可能性を明らかにするために,研修参加者に対するフォロー調査として,福岡県立図書館主催参考調査業務研修会ならびに秋田県図書館・公民館図書室職員研修会の参加者・関係者に対して,聴取調査を実施した。また,国立国会図書館主催・第5回レファレンス協同データベース事業フォーラムにおいて,実証実験の実施について概要報告した。こうした経緯に基づき,現在,秋田県,宮城県,福井県,福岡県などにおいて,実証実験協力に関する協議を進めるに至っている。(3)に関しては,関連文献の収集を行うとともに,国内において,北海道立図書館全道新任職員研修会,福岡県立図書館主催参考調査業務研修会(新任職員対象・中堅職員対象)の観察調査を行なった。また,国外の状況について,国際図書館連盟(IFLA)世界大会において,また,フランスの図書館における図書館員の能力開発に関して情報収集況を行なった。(4)に関しては,秋田県図書館・公民館図書室職員研修会において,改善を施した仮の研修プログラムと研修教材を作成して,有効姓に関する試行を実施した。
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