2008 Fiscal Year Annual Research Report
オカダンゴムシにおける触角を用いた空間認知についての行動学的研究
Project/Area Number |
20500236
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
森山 徹 Shinshu University, ファイバーナノテク国際若手研究者育成拠点, 助教 (20325898)
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Keywords | オカダンゴムシ / 空間認知 / 触角 / 自動追尾 / 三次元解析 / 画像解析 / 探索 |
Research Abstract |
本研究の目的は、オカダンゴムシが、触角による外界探索を通して、マウスが持つ認知地図のような外界の内部モデルを構築し、物体の配置を知る能力を持つことを行動実験により明らかにすることである。本年度は、同実験において、触角による外界探索様式を詳細に調べるための、個体自動追尾撮影システムの製作に取り組んだ。まず、過去に同様の装置の製作実績を持つ研究協力者と打ち合わせを行い、システムの仕様を綿密に検討した。検討された個体自動追尾撮影システムの概要は以下の通りである。システムは、触角先端の三次元座標を取得するために、実験中の触角運動を詳細に撮影することを目的とする。個体の置かれる透明アクリル製実験装置下方の「位置計測カメラ」は、実験装置全体を撮影し、「画像処理ボード」が個体の位置をリアルタイムで計測する。同ボードから個体の位置を取得した「パソコン」は、2台の「電動スライダ(X及びY軸)」を制御し、位置計測カメラに隣接して配置される「撮影カメラ1,2」を個体の直下へ移動させる。撮影カメラ1,2で撮影された触角の画像はファイルとして同パソコンへ保存される。その後、現有の三次元位置計測ソフトウェアが約30msごとに二種の画像ファイルから触角先端を検出し、その三次元座標を算出する。今年度は、新規購入された電動スライダ、画像処理ボード、パソコン、及び現有のカメラを用いて装置を仮組し、カメラを広範囲にわたり高精度かつ安全に移動させるために、電動スライダの制御プログラムを設計した。その結果、カメラの理想的な移動を達成することができた。また、高解像度カメラの仕様を詳細に決めた。その後、カメラの選定を試みたが、仕様を満たす製品を見つけることができなかった。現在、仕様を検討中である。
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Research Products
(2 results)