2009 Fiscal Year Annual Research Report
共同作業型の多人数インタラクションを対象とした役割構造抽出の研究
Project/Area Number |
20500247
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Research Institution | National Institute of Information and Communications Technology |
Principal Investigator |
鈴木 紀子 National Institute of Information and Communications Technology, ユニバーサルメディア研究センター超臨場感システムグループ, 専門研究員 (80374106)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬田 一郎 独立行政法人 情報通信研究機構, ユニバーサルメディア研究センター超臨場感システムグループ, 専攻研究員 (40374110)
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Keywords | 共同作業 / 多人数インタラクション / 役割構造の抽出 / ユビキタスセンサ / 非言語情報 / 発話行動 / 視線行動 / 身体配置 |
Research Abstract |
本年度は主に、収録場所の選定・予備実験のための準備(予備検討)および予備実験の実施を行なった。 (1)収録場所の選定:収録場所の候補として、モーションキャプチャシステムを備えた2箇所の施設を見学・打ち合わせを行なった。その結果、利用料金が明示されており、かつ機材の運搬時の利便性の高い、同志社大学・快風館を選定した。 (2)予備実験のための準備: (i)機材の選定:4チャネルのビデオを同期して収録できるビデオレコーダー・3名の発話を独立したチャンネルで収録できるレコーディングユニット、およびこの2つの機器の同期収録用ケーブルを選定・購入した。 (ii)予備検討の実施:機材の選定と並行して、(独)情報通信研究機構内のミーティングルームを借り、研究員12名(3名x4組)に依頼し、予備検討を行なった。検討事項は、(a)収録スペース内(縦横高:4x4x2.5m)で課題の遂行・素材の組み立ての可能性、(b)先導者の事前決定・事後創発の場合における課題遂行時間の違い、(c)先導者と完成図の相対位置など。この結果、以下の収録方針が決まった。(a)縦横高が4x4x2.5mの収録スペースで課題の遂行は可能、(b)先導者の事前決定・事後創発と課題の遂行時間には大きな違いは見られない→双方の場合を収録する、(c)完成図前に立ち、他の参加者に指示を行なう者を先導者と仮定→完成図の設置場所は固定し、かつ完成図前に一人だけが立ち入るようにする。 (3)予備実験の実施:同志社大学・快風館で6名(3名x2組)に依頼し、収録を行なった。しかし、発話・視線・動作の3種類のデータを完全に収録することはできなかった。特に視線検出装置に関しては、ケーブルがモーションキャプチャ用のマーカに接触・落下させる、データを誤検出する等のアクシデントがあり、今後の使用の有無について検討する必要が生じた。
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Research Products
(2 results)