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2009 Fiscal Year Annual Research Report

大規模分子シミュレーションによるヘモグロビンの新たな四次構造変化の提唱と実証

Research Project

Project/Area Number 20500268
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

斎藤 稔  Hirosaki University, 大学院・理工学研究科, 教授 (60196011)

Keywordsヘモグロビン / 四次構造変化 / シミュレーション / 並列計算機 / サブユニット
Research Abstract

ヘモグロビンは、生体内で酸素分子を運搬する重要な蛋白質である。ヘモグロビンは、X線結晶構造解析によって得られた立体構造をもとに、ダイマー間のねじれ角を変化させることによって、4つの酸素分子を効率よく吸着していると考えられてきた。我々の研究の目的は、これまで見過ごされてきたヘモグロビンの二つのダイマーα1β1-α2β2間の距離もまた、新たな四次構造変化の指標になりうることを提唱し、分子動力学シミュレーションによって実証することであった。ダイマー間の距離が、四次構造変化の新たな指標であることを実証するには、すでにシミュレーションが終了したOxyT構造とOxyR構造に加えて、更に以下の2種類のシミュレーションをする必要があった。(1)DeoxyR構造(2)DeoxyT構造。21年度には、Deoxyヘムの力場を既存のOxyヘムの力場を修正することによって準備して、計画通りDeoxyT構造の本格的なシミュレーションを50ナノ秒実施することができた。
21年度は、計算科学研究センターの共同利用のスーパーコンピュータPrimequestを利用した。すでに、COSMOS90をPrimequest(64プロセッサコア)に移植ずみであったので、計算は予定通り順調に継続することができた。また、21年度には、本研究費を使ってPCクラスタを増強した。8ノード(64プロセッサコア)をInfiniBandで結合したPCクラスタ(PCC7)を構築して、テスト計算だけでなく、長時間の本格的な計算にも使えることを確認した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] Force-field parameters of the Ψ and Φ aroud glycosidic bonds to oxygen and sulfur atoms2009

    • Author(s)
      Minoru Saito, Isao Okazaki
    • Journal Title

      J.Comput.Chem. 30

      Pages: 2656-2665

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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