2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20500320
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
海老原 達彦 National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, 脳神経情報研究部門, 研究員 (00344119)
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Keywords | 分子神経生物学 / シナプス後肥厚部(PSD) |
Research Abstract |
マーカー遺伝子の5'側にloxP及び翻訳停止配列を入れたトランスジェニックマウスにて、一定の確率でシナプスマーカー遺伝子の発現を誘導するべく、子宮内エレクトロポレーション法(IUEP)によるCre組み替え酵素の発現誘導を行った。その結果、海馬の一部の領域・細胞にDNAを導入させることに成功した。結果、creによる組み替えとマーカー遺伝子の発現を誘導し、同時にECFP遺伝子を導入することで、IUEPにてDNAを導入した細胞全体を可視化することもできた。 しかし、Cre及びECFP DNAの導入量比決めにあたって検証実験自体に時間がかかること、loxP導入トランスジェニックマウスには、バックグラウンドが高い系統もあることから、条件検討に時間を要してしまった。 結果、予定が半年遅れている。現在引き続きIUEPによるDNA導入についての条件検討を続けるとともにバックグラウンドの低いTgマウス系統を用いた実験系のセットアップ、バックグラウンドの低いTgマウスの再作製を始めている。いずれかの方法にて海馬スライス培養における観察が可能になった時点で、観察を始める。 H.19年度に引き続き、H.20年度も個体脳観察のための条件検討を行った。従来からのthin-skull法の他、カバーグラスを用いた方法についても検討した。当初カバーガラス法は非常にクリアな像を得ることに成功したが、頭蓋内の傷がどうしても影響してしまうのか、個体としての変化は見受けられないものの、日数の経過とともに大脳新皮質の組織が汚れる問題が起きた。こちらの条件検討も前述のTgマウスを実際に使用するまで行う予定である。
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Research Products
(1 results)