2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20500320
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
海老原 達彦 独立行政法人産業技術総合研究所, バイオメディカル研究部門, 研究員 (00344119)
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Keywords | トランスジェニックマウス / PSD(シナプス後肥厚部) / IUEP(子宮内エレクトロポレーショング / 大気圧走査電子顕微鏡(ASEM) |
Research Abstract |
本研究では、シナプス部位の安定的な観察を、マーカータンパク遺伝子を導入したトランスジェニックマウスの可視化神経細胞を観察することで、行う。実験目的及び使用する系によって、必要とする発現系が異なる。前年度までにcre-loxPを導入したトランスジェニック(Tg)マウスを作製し、子宮内エレクトロポレーション(IUEP)にてCre酵素を発現させることで、海馬にて限定的にトランスジーンを発現させることが出来た。平成22年度は実際の観察系の構築及びシナプス観察を行った。この過程において、Venus-PSD95Tgマウスに欠陥が見つかり、作製し直した。既存のEGFP-PSD95と共に評価をしていたが、震災による顕微鏡破損などにより系が止まってしまった。現段階で、具体的にこれを用いて、ほぼ実験可能と考えられており、修理等系の再構築ができれば、最終確認する予定でいる。 併行して、Tgマウス海馬から一次培養し、大気圧走査電子顕微鏡(ASEM)を用いて神経及びシナプス部位を解析した。日本電子と産総研にて開発されたASEMは、水中の同一視野サンプルの蛍光を光顕にて確認しつつ、SEM観察が可能なシステムである。この結果、シナプスや成長円錐等神経細胞における細胞骨格タンパクの局在を精細に明らかに出来たため、年度末に投稿した(セカンド)。ASEMに用いるサンプルは従来の電顕サンプルとは状態が異なるため、金属染色による電顕パターンを検討し、Tgマウスにてシナプスを確認しつつ、最適な観察方法を検討し、具体的なシナプス部位や成号円錐の像を得て、解析した。22年度3月までに一定の知見が得られたため、現在執筆している(23年5月までに投稿予定(筆頭))。
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Research Products
(1 results)