2010 Fiscal Year Annual Research Report
RNAiを利用したfly/mouse二段階スクリーニングによる自閉症遺伝子の探索
Project/Area Number |
20500323
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
小泉 恵太 金沢大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任准教授 (70377406)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東田 陽博 金沢大学, 医学系, 教授 (30093066)
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Keywords | 発達障害 / 分子遺伝学 / RNAi |
Research Abstract |
1. 行動解析によるショウジョウバエ遺伝子の機能同定 本年度より攻撃行動を指標としたショウジョウバエ行動解析系を立ち上げ、本研究から明らかにした、自閉症関連遺伝子Robo(2008年、Am J Med Genet B Neuropsychiatr Genet.に発表)について、攻撃行動との関連性を調べ、roboがセロトニン/ドーパミン神経系を介した攻撃行動に関与することを突き止めた(第33回分子生物学会にて発表)。 2. マウス未同定遺伝子、Hitのショウジョウバエ、マウス双方での機能解析 金沢医科大学、中島日出夫博士との共同研究として、新たに同定されたストレス応答分子、Hitの神経機能について、マウス神経の初代培養系、PC12培養系双方での解析を行い、Hitがneuriteの伸長に重要な役割を持ち、同種の分子Drr1と逆方向の機能を持つことを突き止めた(International Journal of Oncologyに発表、第33回分子生物学会にて発表)。 3. Ect2のマウス脳での発現プロファイリングと機能解析 Ect2はヒト自閉症原因遺伝子であるUbe3Aと関連性が期待される分子であるが、その神経内での役割は不明である。マウス脳を用いた解析から、Ect2は神経増殖期に高い発現を示し、主に神経剤棒の増殖に関連していることを突き止めた(Journal of Neuroendocrinologyに発表、第33回分子生物学会にて発表)。
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