2009 Fiscal Year Annual Research Report
APP細胞内ドメインの神経毒性解析のためのトランスジェニックマウスの作製
Project/Area Number |
20500334
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
中山 耕造 Shinshu University, 医学部, 講師 (70192680)
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Keywords | 脳・神経 / 神経科学 / 脳神経疾患 / 痴呆 / シグナル伝達 |
Research Abstract |
我々は既に、APPの細胞内ドメイン(AICD)の発現を脳特異的にコントロールできるトランスジェニックマウス(Tg)を作製した。しかしながら、このTgはAICD発現量が低かったために、新しいプロモーターを用いて再度Tgを作成中である。今後、このTgを用いて、組織学的・病理学的にAICDが発現している部位で細胞死が起こっていないかを検討する。細胞死が起こっていた場合、アポトーシスによるものかどうかTUNEL法を用いて調べる。また、脳からDNAを抽出して電気泳動し、細胞死に伴ってDNAラダーが検出できるかを調べる 現在までの結果から、AICDは核内で特定の遺伝子の発現を調節しており、その結果として神経細胞死が起こっていると考えられる。その原因を検討するために、AICDを発現しているP19細胞と発現していない細胞からRNAを抽出し、DNAマイクロアレーを用いて約4万遺伝子の発現を比較した。その結果、極めて多くの遺伝子の発現が変化している事が明らかになった。例えば、200以上の遺伝子の発現が10倍以上に増強され、300以上の遺伝子の発現が1/10以下に抑制されていた。現在、このデーターを基にクラスタイング解析をおこない、発現パターンにより任意に発現量が変化している遺伝子を分類している。今後、さらに各グループにおいてパスウエー解析をおこない、発現が変動している遺伝子がどのようなパスウエーに関係しているのかを明らかにする予定である。
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Research Products
(3 results)