2008 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝的高血圧モデルの再構築:2重〜4重コンジェニックラット作成による試み
Project/Area Number |
20500374
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
崔 宗虎 Shimane University, 医学部, 助教 (50379690)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
並河 徹 島根大学, 医学部, 教授 (50180534)
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Keywords | 疾患モデル / コンジェニックラット |
Research Abstract |
脳卒中易発症高血圧自然発症ラット(SHRSP)は、重篤な高血圧を起こす遺伝的モデルであり、その原因遺伝子は複数の染色体にまたがって存在していることが明らかになっている。本研究の目的は、正常血圧を有する対照ラット(WKYを使用)にSHRSPの有する高血圧遺伝子領域を順次導入し、位置の明らかな有限個の染色体領域のみがSHRSP由来である二重〜四重コンジェニックラットを作成することによって、明らかな高血圧を示す系統を再構築することである。このような「再構築SHRSP」ができれば、(1)血圧に影響する遺伝子領域のみがWKYと異なる純粋な遺伝的モデル動物として実験に使用でき、(2)高血圧遺伝子間の相互作用についても検討が可能となる。このようなモデルは、高血圧発症機序の研究に、従来にない知見をもたらすことができる。 第1染色体の高血圧領域をコンジェニック化した系統とSHRSP間でのQTL解析をもとに第13,9染色体をターゲットに選び、さらに第3染色体上の遺伝子を候補遺伝子として、20年度には第1染色体の高血圧関連領域に加えて、第13染色体、第9染色体、第3染色体の一部をコンジェニック化した2重コンジェニックを完成し、その表現形質の検索に取りかかった。現在、血圧、食塩感受性、ストレス感受性についての基礎的検討を行っている。また、3重コンジェニックの作成を継続し、一部は完成した。これから繁殖によって実験用個体を取り、表現形質検索に着手する。
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Research Products
(3 results)