2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20500384
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
太田 聡史 The Institute of Physical and Chemical Research, 情報解析技術室, 専任研究員 (30391890)
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Keywords | Musculoskeletal model / Mutant mouse / Inverse kinematics |
Research Abstract |
前年度までの成果を国際会議において発表し、そのプロシーディングを出版した。逆運動学・逆動力学解析を行うための環境の整備を開始した。当初商用のソフトウェアを用いる予定であったが、東京大学・中村研究室の協力のもとに、より可搬性のある自家製の開発・解析環境を用いることにした。開発した粗粒度後肢モデルを精細化するため、詳細なマウスの解剖学的構造を取得するための準備を開始した。国際的な連携を前提に、筋骨格モデルの専門家とマウス筋骨格モデルについて議論を行った。具体的にはMRIによる筋肉構造データの取得や、ヒト筋骨格モデルとの比較解析方法等らついてである。結論として、ヒトで一般的に用いられているMRIによるデータ取得のみでは不十分であり、新たに機能解剖学的データを取得するための方法を相補的に用いることになった。そのために必要なあるトランスジェニックマウスを米国の研究機関から譲り受けることについて同意に達し、輸入手続を開始した。さらに、進化的な相同性を用いる方法を開発するための体制を作った。骨格のセグメンテーションはきわめて労力を必要とする作業であるため、東京大学・鈴木研究室の協力のもと、自動化のためのソフトウェアを、従来とは全く異なるアルゴリズムを用いて試作した。現在2次元イメージで、その効果を検証中。モーションキャプチャシステムを用いて、マウスの運動データを追加した。その際の実験プロトコルを改良(主にカメラのセッティング方法、各種パラメータの調整)し、安定した結果が得られるようになった。また光学反射マーカーの装着方法等を改良した。
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Research Products
(4 results)