2009 Fiscal Year Annual Research Report
視覚連合野細胞活動の相関性を強調した光学的計測法の開発
Project/Area Number |
20500393
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
王 鋼 Kagoshima University, 理工学研究科(工学系), 教授 (40274831)
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Keywords | 光計測 / 視覚 / 相関 |
Research Abstract |
内因性光計測法は大脳皮質の機能構造を明らかにするために広く用いられている。内因性光計測法による光学的信号変化は非常に微小であるので、これらから機能構造を視覚化する方法には様々な工夫がなされている。しかし、これらの方法では光学的信号のチューニング特性を考慮していないのでそれぞれ欠点がある。本年度において、我々は内因性信号とチューニング・カーブモデルとの相関係数を算出することによって、局所的な領域における刺激選択性を反映する機能構造を抽出する新しい方法を提案し、この方法をネコの視覚皮質における方位選択性コラムに適用した。抽出する機能構造としてネコの第一次視覚野の方位選択性コラムをモデルとする.第一次視覚野の細胞集団の方位刺激選択性を評価するために,理論的な方位チューニング・カーブと光計測法によって得られた皮質画像のピクセル毎の光学的反応強度との相関係数を計算した.これにより,チューニング・カーブの特性は相関係数の大きさに反映される.我々は以前,刺激呈示のタイミングと光計測法によって得られた皮質画像の時間的な光学的反応強度との相関係数を評価することによって,刺激呈示に伴わない光学的反応強度の変化の除去に成功し,相関係数による光計測法の解析に有用であることを示している。それに比べ、今回提案した方法から抽出した機能マップは以前から用いられている方法の機能マップより強いコントラストを示し、その結果、方位選択性コラムをはっきり確認できた。
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Research Products
(4 results)