2010 Fiscal Year Annual Research Report
視覚連合野細胞活動の相関性を強調した光学的計測法の開発
Project/Area Number |
20500393
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
王 鋼 鹿児島大学, 理工学研究科(工学系), 教授 (40274831)
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Keywords | 生体計測 / 光学的信号 |
Research Abstract |
今年度は、以下の二点を中心に研究を進めた。1.刺激セットを完成した。物体特徴が共有される程度によって定量化した刺激物体を17セット作成した。具体的には、3次元形状のプロトタイプをコンピュータ上で作成し、プロトタイプの形をパラメータ空間において異なる4方向に変化させることにより、4個の物体を作成した。4個の刺激間の心理的距離を同じにするために、ヒト被験者を用いた心理物理測定を行い、物体の弁別率が80%になるように、物体特徴を表すパラメータを調節した。4個の物体のそれぞれを奥行き回転させて4個の観察角度像を作り、全部で16枚の刺激像によりひとつの刺激セットを構成した。回転の間隔は30度、60度或いは90度とし、異なる観察角度間隔のセットを作成した。全く異なるプロトタイプから多数の物体セットを作り、異なる条件下での実験に用いた。2.繰り返し記録できるような実験手順を確立した。具体的に、第一、記録チャンバーの改良を行った。頭蓋骨の形に合わせ、記録用チャンバーの形状に改良を加えた。また、軽量・防菌のために使用する材料に工夫した。第二、プロテクトチャンバー内の添充物の最適化を行った。計測時には、チャンバー内はシリコンオイルに入れ替えるが、ケージに戻す時に、プロテクトチャンバーにアガーと一緒に入れる抗生物質の種類と抗菌効果を比較検討した。第三、暴露手術手順の最適化を行った。従来の手術時間に比べ、大幅に減少することができた。以上の工夫や最適化によって、同じ皮質領域から繰り返し記録することができ、最大で8週間連続記録することに成功した。
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Research Products
(9 results)