2010 Fiscal Year Annual Research Report
抗癌剤治療効果の早期ダイナミックイメージングの開発
Project/Area Number |
20500395
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
國崎 主税 横浜市立大学, 市民総合医療センター, 教授 (70264611)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小坂 隆司 横浜市立大学, 市民総合医療センター, 助教 (50586906)
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Keywords | 抗癌剤 / 遺伝子治療 / イメージング |
Research Abstract |
本研究の目的は、癌細胞に感染、増殖、発光する制限増殖型アデノウイルス(CRAd)の特性を生かし、膵癌モデルマウスに対する化学療法の効果判定を行う上で、CRAdを用いたイメージングが有用であることを証明することである。我々は消化器癌で発現の低いCoxsackie-adenovirus receptor(CAR)非依存的にCRAdを細胞内に導入するためにfiberがmodifyされ、消化器癌で高発現しているCOX2をpromoterとし、増殖過程でluciferaseを発現し発光するCRAdを用いている。 我々は抗腫瘍効果が高く、ヌードマウスの皮下に生着しやすい細胞株がmiapaca-2であることを示した。次に膵癌皮下腫瘍モデルマウスで抗腫瘍効果が最も高いgemicitabineの投与量を検討した。今後は膵癌皮下腫瘍モデルマウスにgemicitabineを腹腔内投与し、CRAdを腫瘍に注射する。luciferase発光によりgemicitabineの抗腫瘍効果を判定することができる事を証明する予定である。 さらに同時に進行している研究は新たなCRAdの作成であり、こちらはCOX2 promoterを膵臓癌で高発現しているCXCR4 promoterに置き換えたものである。あと一段階、相同組み換えを行うことで完成する予定である。こちらが完成しだい、このCRAdの膵臓癌の細胞株に対する抗腫瘍効果を示していく予定である。
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