2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20500412
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
吉川 大和 Tokyo University of Pharmacy and Life Science, 薬学部, 准教授 (20274227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三高 俊広 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50231618)
野水 基義 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (00311522)
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Keywords | 細胞外マトリックス / ラミニン / 肝細胞 / バイオマテリアル / ペプチド / 細胞接着 / 細胞培養 |
Research Abstract |
生体から単離された肝細胞はその機能を速やかに失ってしまうため、肝細胞と人工装置を組み合わせたハイブリッド型人工肝臓の開発において、肝細胞の機能を維持できる培養基質が求められている。これまでの研究では、肝細胞の代謝機能を維持できるマトリゲルの主要成分であるラミニン-111に着目し、その細胞接着に関わるα1鎖のアミノ酸配列に基づいた合成ペプチドを用いて肝細胞の代謝機能の維持に関わる機能部位の探索を行なった。その結果、N末端付近に存在するアミノ酸配列に基づいたA13(RQVFQVAYIIIKA)に強い細胞接着活性を見出してきた。そしてA13ペプチド上で培養した肝細胞は、アルブミン、アミノ酸代謝酵素Tyrosine aminotransferase (TAT) ; Tryptophan-2, 3-dioxygenase(TO)、薬物代謝酵素Cytochrome P450 (CYP4A3)などの肝分化マーカー遺伝子の発現レベルを維持していた。本年度の研究では、A13ペプチドの肝細胞接着に関わる活性中心の同定を行なった。A13ペプチドのN末端またはC末端からアミノ酸を欠損させたペプチドを合成し、細胞接着アッセイにより評価したところ、A13j(RQVFQVAYI)が肝細胞接着活性に必要な配列であった。しかし、A13jではTAT、TO、CYP4A3の遺伝子発現レベルを維持することができないことから、肝分化マーカー遺伝子の発現の維持には、その周囲のアミノ酸配列が必要であると示唆された。また、抗β1インテグリン抗体による接着阻害実験の結果、A13で阻害がみられ、A13jでは見られなかったことから、β1インテグリンが肝分化マーカー遺伝子の発現に関与すると示唆された。
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Research Products
(17 results)