2010 Fiscal Year Annual Research Report
高周波誘導法を用いた腎癌の低侵襲焼灼治療システムの開発
Project/Area Number |
20500423
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
猶原 隆 愛媛大学, 理工学研究科, 准教授 (50093935)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡部 祐司 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (20210958)
前原 常弘 愛媛大学, 理工学研究科, 教授 (40274302)
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Keywords | 癌治療 / ハイパーサーミア / ラジオ波焼灼療法 / 発熱シミュレーション / 高周波誘導焼灼療法 / 磁性体針 |
Research Abstract |
今年度は、本研究課題の研究期間の最終年度に当たるため、研究成果の取り纏めを重点的に実施した。主な内容は下記の通りである。 1.焼灼用磁性体針の改良、及び研究成果の全体的な取り纏め 刺入角度で昇温特性が著しく異なるという欠点を克服した、新規の無方向性磁性体針の改良を行った。具体的には、深部臓器癌に適用するための最適な長さ、直径、さらに先端部の形状に関する最終的な検討を実施した。また、研究を総括するとともに、これまでに得られた研究成果全般について取り纏めを行った。そして、平成22年5月に、イタリア・パドヴァで開催された『電磁気学的熱源を用いた加熱に関する国際シンポジウム』において、無方向性磁性体針の交流磁場中での発熱特性に関する研究成果を発表した。 2.熱解析シミュレーションに関する研究成果の取り纏め 焼灼用磁性体針を深部臓器癌に用いるには、精密な温度制御技術の確立が不可欠である。そのため,シミュレーションによる熱解析データの最終的な取り纏めを行った。本年度は、チタンを被覆した焼灼用磁性体針の発熱特性のシミュレーション解析結果を纏めて、平成22年9月に北海道大学(札幌市)で開催された『日本金属学会第147回秋期講演大会』において研究発表を行った。 3.臨床研究用試作装置、及び動物実験に関する研究成果の取り纏め これまでの研究で試作した臨床研究用装置について、最終的な改良作業を実施した。さらに、得られた研究成果について、主として技術的な観点から取り纏めを行った。動物実験を追加して、本研究課題で開発した焼灼用磁性体針の発熱効果と装置の有効性を確認した。さらに、これまでに得られた研究成果について、医学的な立場から取り纏めを行った。
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Research Products
(5 results)