2010 Fiscal Year Annual Research Report
医用画像診断のための三次元画像処理および可視化技術における基礎的研究
Project/Area Number |
20500425
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Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
土井 章男 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 教授 (60271839)
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Keywords | 計算機システム / ソフトウェア学 / アルゴリズム / 可視化 / 医用画像 |
Research Abstract |
CT/HRI画像に対して、より領域の認識を高めるために、分類手法の精度向上(ノイズ除去や平滑化の改良)、セグメンテーション手法の確立(ヒストグラムを利用した対話処理、変形モデル、あらかじめ用意したテンプレートによるモデル化など)、効果的な3次元表示手法の開発、3Dプリンタを用いた実体モデルの生成、などを行った。特に非線形フィルタリングは、大脳領域(白質、灰白質)、しわの領域、血管領域などの抽出に有効性が認められた。3次元画像を対象にした支援システムを構築する上での基盤技術として、以下の機能を研究開発した。 1)分類手法の精度向上 a)FCM (Fuzzy C-Heans)法、K-means法等の自動領域分割法の改良と評価 2)セグメンテーション手法の確立 a)領域限定型リージョングローイング(Region Growing : RG)法 b)画素の統計情報を用いたヒストグラムベースの手法、対話処理 c)エネルギー最小化原理を用いた変形モデル、テンプレートモデル 3)大脳、小脳、延髄、血管、脳神経、腫瘍、出血箇所などの効果的な3次元表示手法の開発 4)Rapid Prototyping (RP)技術を用いた造形手法と支援環境の開発 また、3Dプリンタによる表現方法について、より有効な方式を評価・検討した。 1)3Dプリンタを用いた実体モデル作成物とボリュームレンダリング表示との比較 2)Objet社のプリンタを用いて、大脳、血管、出血した部位などを異なった材料で作成する方式の開発と評価 3)Z社のZプリンタを用いて、テクスチャや色情報を持った造形モデルの開発と評価
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