2009 Fiscal Year Annual Research Report
アルツハイマー病のBPSDに対する振動音響療法とフット・スパの効果の検討
Project/Area Number |
20500458
|
Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
小池 好久 Prefectural University of Hiroshima, 保健福祉学部, 准教授 (20368723)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加納 良男 吉備国際大学, 保健科学部, 教授 (70116200)
|
Keywords | BPSD / 振動音響療法 / ヒートショック / 嗅素識別能力 / 紫外線 / p38MAPK |
Research Abstract |
1. 認知症者に対する振動音響療法の効果の検討(現在投稿中) 抑うつの改善は,軽度認知症群に優位に認められた.中等度・重度の群は,生理的側面では,軽度認知症群と同じ優位に改善した結果が出ているが,心理面では効果がみいだされていない.中等度・重度の群に心理面の効果が見られなかったのは,施行期間が10日と短いことと,近時記憶の障害により,等度・重度群には連続性における気持ちよさの体験の積み重ね認識できないことが考えられる. 2. ヒートショック刺激によるp38MAPKとJNKの活性は,PC12細胞とPC12m3細胞の分化とアポトーシスに異なる反応をもたらす.(Acta Medica Okayama 64巻-1号に掲載)PC12m3細胞における44℃の音熱刺激では,3分~10分の間でp38MAPKの活性が高まるが,それ以降は活性が弱まって,30分後には細胞はほとんど死んでしまう.一方PC12細胞では音熱刺激10分以降にJNKが活性して,アポトーシスに働き,20分後には60%の細胞が死んでしまう. 3. 抑うつと海馬の嗅素識別能力との関係(継続研究中) 匂いステック(第一薬品)を用いて,嗅素検知能力が正常な学生25名における抑うつと嗅素識別能力には相関関係がみられた.この結果は,海馬神経機能の抑制と抑うつには何らかの関係があることが伺われた. 4. PC12m3細胞における紫外線A・B・C刺激のアポトーシスと分化(現在追加実験中) 高照度光療法の効果とその危険性(副作用)について,現在追加実験中.
|
Research Products
(1 results)