2011 Fiscal Year Annual Research Report
新生児聴覚スクリーニング後の要再検児に適用可能な前言語期の発達評価質問紙の開発
Project/Area Number |
20500467
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
進藤 美津子 上智大学, 外国語学部, 教授 (40082177)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荻野 美佐子 上智大学, 総合人間科学部, 教授 (70185528)
玉井 ふみ 県立広島大学, 保健福祉学部, 教授 (10280207)
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Keywords | 0ヶ月~24ヶ月児 / コミュニケーション発達 / 発達質問紙 / 粗大運動 / 手の操作・対物関係 / 口の動き / コミュニケーション(聴覚・理解、表出) / 情動・対人関係 |
Research Abstract |
平成23年度に実施した研究成果は、以下のようである。 1)研究目的:新生児聴覚スクリーニング後の要再検児や発達面に遅れがみられる乳幼児の認知・コミュニケーション行動の発達レベルを適切に評価する目的で、前年度に引き続き、私共が試作した粗大運動、手の操作・対物関係、口の動き、コミュニケーション(聴覚・理解)、コミュニケーション(表出)、情緒・対人関係の6領域からなる0ヶ月~24ヶ月児用の発達質問紙を用いて、月毎ごとの各領域の発達を調査・集計し、完成版を作成する。 2)研究方法:前年度に引き続き、生後0か月から2歳に至る健常乳幼児計48名(男児24名、女児24名)の母親に毎月1度(誕生日の1週間位の範囲内で)、協力児の発達状況を評価用紙に記入し、PCメールの添付ファイルか郵送で送付してもらう。協力児全体の発達状況は通過率60%、75%、90%で分析し比較検討し、最終的に75%を採用した。 3)研究結果:9月、12月、3月に研究打ち合わせ会を行い、研究協力児の各月齢ごとの発達状況に基付き、調査項目の内容の意義、内容の表現、項目の適用性について、詳細に検討を行った。その結果、通過率75%に達している到達月齢に基づき、調査項目数を絞り、発達調査プロフィールを作成し、「乳幼児コミュニケーション発達質問紙0ヵ月~24ヵ月」を冊子として作成した。 4)研究成果:本乳幼児コミュニケーション発達質問紙は、従来の発達質問紙と比較して、「口の動き」や「コミュニケーション(聴覚・理解)」、「コミュニケーション(表出)」の項目数が多いことが特徴として挙げられる。今後は、新生児聴覚スクリーニング後の要再検児や発達障害児などに適用し、本発達質問紙の有用性を検討していきたい。
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