2008 Fiscal Year Annual Research Report
口腔腫瘍術後患者におけるバイオフィードバック法をもちいた構音訓練システムの構築
Project/Area Number |
20500471
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
西脇 恵子 The Nippon Dental University, 生命歯学部, 医療職員 (20398879)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊谷 武 日本歯科大学, 生命歯学部, 准教授 (20214744)
田村 文譽 日本歯科大学, 生命歯学部, 准教授 (60297017)
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Keywords | 口腔腫瘍術後 / 構音障害 / リハビリテーション / EPG / 超音波診断装置 / 音響分析 |
Research Abstract |
本研究は,口腔腫瘍術後患者を対象としてEPGと超音波診断装置および音響信号を同期させるバイオフィードバックを用いた訓練システムを構築することを目的とした3年間にわたる研究である.平成20年度はその初年度で,(1)訓練システムを作成すること,(2)当該訓練システムを用いずに従来方法で訓練を行っている患者の訓練記録を収集することの2つの研究を行う計画であった. 研究の根幹をしめるEPGの機器は現在,わが国にはなく,エディンバラのクィーンズランド大学で開発されている機器を導入したため,輸入の手続きに時間がかかり,システムの構成の開始が予定より遅延した.したがって平成20年度は3つの機器の調整を行っている途中となった. 次に従来の方法で訓練した患者の記録の収集であるが,舌の悪性腫瘍および口底部の悪性腫瘍,下顎の悪性腫瘍によって舌の運動障害をきたし構音障害を呈した症例5例を対象として,舌の運動機能の視覚的評価,100音節明瞭度,会話明瞭度,破裂音のVOT,を術前,術後1ヶ月,術後3ヶ月,術後6ヶ月の時期の計測を行った.これを次年度以降に訓練システムを使って訓練した群のコントロール群とする予定である.
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