2008 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者・視覚障害者のための情報通信機器のアクセシビリティ向上に関する研究
Project/Area Number |
20500478
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
全 英美 The University of Tokyo, 先端科学技術研究センター, 特任研究員 (90436593)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊福部 達 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任教授 (70002102)
福島 智 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (50285079)
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Keywords | バリアフリー / 情報アクセシビリティ |
Research Abstract |
全体として3年の研究期間を想定している本研究は、情報通信機器、すなわち、固定電話、ファクシミリ、携帯電話、PHS、テレビ、ラジオといった主に家庭情報機器の中でコンピュータやその周辺機器を除いた通信機能を持つ機器が高齢者・視覚障害者にとって使いやすいアクセシビリティ向上を目指し、最も使いやすいインターフェースのあり方についての提案を目的としたものである。 この目的を達成するために(1)高齢者・視覚障害者の当該情報通信機器の利用状況について調査による把握・分析し、(2)実験研究により、アクセシビリティの高いインターフェースについて検証を行うことで,(3)共通のインターフェース規格モデルを構築する。 1年目の本年度は、次年度の規格モデル案作成のための準備段階として、実態把握に焦点を置いて、高齢者・視覚障害者にとってアクセシビリティの高いインターフェースの特性に関する研究を中心とし、高齢者・視覚障害者の家庭情報機器の利用状況に関する予備調査を実施した。 まず、年行研究を参照にしつつ、高齢者・視覚障害者に対してインタビューを行い、母集団にとって、現在の環境においてどのような点に利便性を感じ、またどのような点が問題とされているのか実態調査を行った。 さらに、最近流通している家庭情報機器のインターフェースにはどのような形態があり、それは高齢者・視覚障害者にとって使いやすいものなのかについて検討するため、一般に市販されている機器のインターフェースについて事前調査を行った。加えて、日本だけでなく世界的な潮流を把握するため、アメリカで毎年行われる「International Technology & Persons with Disabilities Conference」の展示会にも足を運び、実態調査を行った。 これらの調査は、次年度の研究の前提になるものである。
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